志望理由書

法政キャリアデザイン学部 志望理由|推薦の書き方と例文

学部別

法政キャリアデザイン学部の志望理由|推薦の書き方と例文

法政大学キャリアデザイン学部は、**「キャリア形成・働き方・職業社会を学術的に研究する」**日本でも希少な学部です。1学科構成(キャリアデザイン学科)で、社会学・心理学・教育学・経営学を統合した学際的カリキュラムが特徴です。

「就職に有利になりたい」「キャリアに興味がある」という動機では落ちます。**「キャリア・労働・職業社会の学術的問いと、この学部でなければ研究できない理由」**が合否を分けます。


この記事の結論

  • キャリアデザイン学部の核心は「キャリア×社会×人間の学術的問い
  • 「就職を考えて選んだ」「自分のキャリアを設計したい」では落ちる——研究の問いが必要
  • 他大学に同名学部がほとんどない——「なぜ法政のこの学部か」が書きやすい
  • 建学精神「自由と進歩」と「自律的キャリア形成の研究」の接続が差別化軸

目次


学部の特徴とAPの核心

キャリアデザイン学部は「キャリア」を研究対象として、心理学・社会学・経営学・教育学の4つのアプローチで学際的に研究します。

研究アプローチ具体的な問い例
心理学的アプローチ「なぜ職業選択の際に人は非合理的な決断をすることがあるのか」
社会学的アプローチ「なぜ非正規雇用は特定の属性(若者・女性・高齢者)に集中するのか」
経営学的アプローチ「なぜ離職率が高い企業と低い企業で、キャリア支援の構造はどう違うのか」
教育学的アプローチ「キャリア教育は若者の職業意識をどの程度形成できるのか」

他学部との違い

  • 経営学部:組織・経営戦略・財務を研究する
  • 社会学部:社会問題・文化・コミュニティを研究する
  • キャリアデザイン学部:「人のキャリア形成と職業社会の仕組み」を複数の学問で研究する

入試評価軸(傾向として):

  1. 「キャリア」の学術的問いがあるか——「就職支援をしたい」ではなく「なぜキャリア問題が起きるのか」
  2. 学際的アプローチの必然性——なぜ複数の学問領域で研究する必要があるのか
  3. 建学精神との接続——「自由と進歩」とキャリアの自由なデザインの接続

選考内容

方式選考内容評定目安
指定校推薦志望理由書+面接3.8〜4.0程度
公募推薦志望理由書+面接(活動実績の提出を求める場合あり)学校により

面接では「なぜ経営学部・社会学部・心理学部ではなくキャリアデザイン学部か」「研究したいキャリアの問い」「高校時代の経験と研究テーマの接続」が頻出です。


3タイプ別志望理由と例文

タイプA(労働市場・雇用社会型):職業社会の構造問題を研究したい

例文を見る(Before → After)

Before例(約80字)

キャリアに関心があります。将来は就職支援や人事の仕事に就きたいと思い、キャリアデザイン学部を志望しました。

なぜNG:「キャリアに関心がある」「就職支援の仕事がしたい」は動機の表明のみ。「キャリアのどの問いを研究したいか」という学術的問いがない。


After例(改善版・約260字)

「なぜ日本の新卒一括採用制度は、学生の職業能力形成より「企業文化への適合性」を重視する選考を生み出してきたのか」——就職活動を調べる中で持った問いです。採用慣行が労働市場の流動性を抑制し、若者のキャリア形成の柔軟性を低下させるという問題意識があります。

法政大学キャリアデザイン学部では「労働市場論」「キャリア社会学」「組織行動論」を通じてこの問いを研究し、将来は厚生労働省の雇用政策担当または人事コンサルタントとして、日本の採用・雇用慣行の改革に携わることを目指します。建学精神「自由と進歩」のもと、自由なキャリア選択が可能な社会を設計したいと考えています。

タイプB(女性・マイノリティのキャリア型):多様なキャリア形成の問いを研究したい

例文を見る(Before → After)

Before例(約80字)

女性のキャリアや働き方に関心があります。将来はジェンダー平等に関わる仕事がしたいと思っています。

なぜNG:「女性のキャリアに関心がある」は問いではない。「なぜキャリアデザイン学部でなければ研究できないのか」の必然性が示されていない。


After例(改善版・約250字)

「なぜ日本では、女性管理職比率の数値目標(30%)が設定されても達成が困難なのか——制度化は職場の構造的問題を解消しているのか」——家族の仕事観の違いを観察して持った問いです。ロールモデルの不在・職場の暗黙の規範・育児支援の実態が複合的に作用しているという仮説を持っています。

法政大学キャリアデザイン学部では「ジェンダーとキャリア」「女性労働論」「組織心理学」を通じてこの問いを研究し、将来はダイバーシティ推進コンサルタントまたは内閣府男女共同参画担当として、職場のキャリア平等化政策の設計に携わることを目指します。

タイプC(キャリア教育・若者支援型):キャリア教育の問いを研究したい

例文を見る(Before → After)

Before例(約80字)

キャリア教育に関心があります。将来は学校でキャリア支援を行う仕事がしたいと思っています。

なぜNG:「キャリア教育に関心がある」「キャリア支援がしたい」では学術的問いがない。「なぜキャリアデザイン学部でなければ研究できないのか」が示されていない。


After例(改善版・約250字)

「なぜ中学・高校のキャリア教育プログラムは、生徒の職業観形成に想定された効果をなかなか発揮できないのか」——高校のキャリア授業の実態を調べて持った問いです。情報提供型の授業は「体験的・実践的な理解」を生まないという教育学的問題意識があります。

法政大学キャリアデザイン学部では「キャリア教育論」「教育心理学」「社会的学習理論」を通じてこの問いを研究し、将来は文部科学省または教育系NPOで、体験型キャリア教育プログラムの設計・評価に携わることを目指します。


よくある失敗パターン5選

パターン1:「就職に有利になるために選んだ」 → キャリアデザイン学部は「就職の仕方を学ぶ」学部ではない。「キャリア・労働・職業社会の学術的問いを研究する」学部。

パターン2:「自分のキャリアを設計したい」で終わる → 「自分のキャリアの設計」は個人的目的。「なぜ人々のキャリア形成が難しいのか」という社会的・学術的問いに昇華する。

パターン3:経営学部・社会学部・心理学部と混同した内容を書く → キャリアデザイン学部は「キャリア」を軸に複数の学問を統合する学際学部。「なぜ他学部でなくこの学部か」を説明できるようにする。

パターン4:「他大学に同名学部がない」だけを理由にする → 固有性は書き分けの武器だが、「この学部でなければ研究できない問い」が主体。学部の希少性は理由ではなく、「この問いを深めるのにここが最適」という論理が必要。

パターン5:建学精神との接続がない → 「自由と進歩」——キャリアの「自由な選択」と「社会の進歩」への貢献という接続は自然です。


推薦・総合型選抜 志望理由書の準備スケジュール

時期取り組むこと
出願4ヶ月前APを読む・「キャリア×社会のどの問いを研究したいか」を特定する
出願3ヶ月前骨子を作成(問い→経験→研究計画→将来像)・「なぜ経営・社会学部でなくこの学部か」を整理
出願2ヶ月前第1稿完成・「キャリアを学術的に研究する必然性」を面接で即答できるか確認
出願1ヶ月前最終化・面接練習(「キャリアデザイン学部とは何か」を30秒で説明できるか)
出願2週間前全書類最終確認・字数・誤字脱字チェック

志望理由書に必ず入れる4つの要素

1. 問い:キャリア・労働・職業社会の学術的問い(「なぜ○○が起きているのか」の形で)。

2. 経験:その問いを持つようになった体験(就活観察・アルバイト・親の職業との接点等)。

3. 研究計画:キャリアデザイン学部固有の科目を活かした学際的研究計画。

4. 将来像:行政・コンサル・NPO等の具体的な職種と取り組む問題。


セルフチェックリスト

#チェック項目
1キャリア・労働・職業社会の「問い」が問いの形で書かれているか
2「就職に有利だから」「自分のキャリアを考えたい」で終わっていないか
3経営学部・社会学部・心理学部でなくこの学部を選ぶ理由があるか
4学際的アプローチ(複数の学問の必要性)が示されているか
5建学精神「自由と進歩」との接続があるか
6将来像が職業名+取り組む問題まで書かれているか
7学部固有の科目への言及があるか
8高校時代の経験から問いが導出されているか
9「なぜ法政キャリアデザイン学部か(他大学の経営・社会学部ではなく)」の答えがあるか
10法政大学キャリアデザイン学部APを読み、応答しているか

よくある質問

Q1: キャリアデザイン学部と経営学部・社会学部、どちらを選ぶべきか 「組織・経営戦略・財務を研究したい」→経営学部。「社会構造・社会問題・文化を研究したい」→社会学部。「キャリア形成・働き方・職業社会のメカニズムを複数の学問で研究したい」→キャリアデザイン学部が向いています。

Q2: キャリアデザイン学部から就職支援の仕事に就けるか 卒業生の進路は人事・採用担当・就職支援NPO・教育機関(キャリアセンター)・コンサルティング・行政(労働・教育系)など多岐にわたります。「キャリア研究の専門性」を活かしたキャリア関連職は自然な進路選択です。

Q3: キャリアデザイン学部は定員が少ないか難易度が高いか 法政大学キャリアデザイン学部の定員は比較的小規模です。学際学部のため多様な視点を持つ受験生が志望するため、「キャリアの学術的問いの明確さ」が選考での差別化要因になります。


法政キャリアデザイン学部の志望理由と建学精神の接続方法

法政大学の建学精神「自由と進歩」とキャリアデザイン学部の研究を接続する3パターン:

パターン1(自由なキャリア選択の設計型) 「すべての人が自分の意志に基づいてキャリアを自由に設計できる社会を研究したいという問いがあります。『自由と進歩』——キャリアの自由な選択は社会の進歩の前提——という建学精神が、私の研究動機の核心と重なります。」

パターン2(社会進歩としての雇用改革型) 「日本の雇用慣行の改革は社会の進歩に直結します。『自由と進歩』の精神のもと、「働く自由」を実現する政策・制度を設計する研究者になることが志望の核心です。」

パターン3(多様性×進歩型) 「多様な背景・属性を持つ人々が自由にキャリアを築ける社会は、社会全体の「進歩」に繋がります。法政の『自由と進歩』の精神が、私のキャリア研究の価値観の根本と重なっています。」


法政大学全体の入試戦略は法政大学 志望理由ガイドを参照。

本記事の情報は2026年5月時点のものです。必ず法政大学キャリアデザイン学部公式サイトの最新募集要項をご確認ください。

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