志望理由書

関学法学部の志望理由【改善例文】推薦・総合型選抜で評価される書き方

学部別

「関学法学部の推薦で志望理由書に何を書けばいい?」「法律を学びたいと書くだけではダメ?」「Mastery for Serviceと法学部をどう結びつければいい?」——関西学院大学法学部は法律・政治の専門教育を軸に、司法・行政・企業法務・国際法務など多様なキャリアに接続する教育を展開しています。

しかし志望理由書で「法律を学びたい」「弁護士になりたい」と書いてしまう受験生が後を絶ちません。これは法学部志望者のほぼ全員が書くテンプレートであり、選考で埋もれます。法学部の推薦選考が評価するのは「なぜ法律を学ぶか」ではなく、「法的思考力を使って、どんな社会課題にどうアプローチし、Mastery for Serviceを実践するか」という問いへの答えです。

この記事の結論

  • 法学部の志望理由は「法律を学びたい」ではなく「法的思考力で社会問題を解決し、Mastery for Serviceに活かす」を起点に組み立てる
  • 「なぜ同志社・立命館ではなく関学法学部か」の差別化が問われる
  • 公募推薦・総合型選抜ともに「高校時代の具体的な法律問題との関わり」が評価軸
  • 失敗パターン3つ+セルフチェック10項目も後半で紹介

公式情報の確認先

目次


関学法学部のAP・特徴

関西学院大学法学部が求める学生像の核心は「法的思考力(リーガルマインド)を持ち、法という手段を通じて社会問題を解決しようとする主体的な人間」だと考えられる(公式APの趣旨に基づく本記事の解釈)。

関西学院大学 法学部 アドミッションポリシー(最新版は必ず公式で確認してください)

法学部の特徴と志望理由への活かし方

カテゴリ内容志望理由書での切り口
法律系科目民法・刑法・商法・行政法・憲法・労働法「○○問題を△△法の解釈で解決したい」
政治系科目政治学・行政学・国際関係論・政治思想「法と政治の両面から制度設計を研究したい」
実践系法律相談・モートコート・インターンシップ「実務との接続を早期に意識した学習をしたい」
国際法務国際法・国際取引法・比較法「国際的な法律問題に取り組みたい」

関学法学部の志望理由書で重要なのは「法で社会問題を解決したい+Mastery for Serviceの接続」の論理。「弁護士になりたい」という職業名だけでなく、「どんな社会問題を、法律のどの領域で解決し、それがどう社会還元(Service)につながるか」を語ることが、他の志望者と評価を左右しやすい核心になる。


選考内容・入試方式

入試方式の詳細(字数・配点・面接形式)は年度ごとに変わります。必ず公式要項を確認してください。

方式書類評価の核心
公募推薦(一般型)志望理由書・調査書法的問題意識と学部APへの適合
公募推薦(英語資格型)志望理由書・英語資格スコア英語力+国際法的問い(学部によって設定確認要)
総合型選抜志望理由書・活動報告書・面接主体的な法律問題への関与と探究
指定校推薦校内選考用書類評定×「なぜ法学部か」の具体性

タイプ別志望理由と例文(3タイプ×Before/After)

:以下の例文は本記事用に作成したサンプルです。出願時は学校・専門家などにも確認してもらうと安全です。

タイプA(学際派向け):憲法・行政法×公共政策

こんな受験生に刺さる:法律と政治の接点に関心があり、「制度・政策を法律的に評価したい」という問いを持つ受験生。

なぜこれが固有論点か:関学法学部は法律科目と政治学科目を並行して学べるカリキュラムを持ち、「法と政治の両面から制度を分析する視点」を養える点が特徴だと考えられる。


Before例(80字)

社会制度や法律に関心があり、法律と政治の両方を学べる関学法学部を志望します。将来は公務員として社会に貢献したいです。

なぜダメか:「法律と政治に関心がある」という段階で止まっており、具体的な問いも「なぜ関学か」の理由もない。


After例(245字)

高校2年次の政治経済の授業で「ヘイトスピーチ規制条例は表現の自由と矛盾しないか」という問いを持ち、自主的に複数の判例と学術論文を読んだ。調べるほど「法律の条文」と「実際の行政判断」の間にある解釈の幅が問題の核心であると気づき、法律を政治的文脈で読み解く力の必要性を実感した。

関学法学部では憲法・行政法の理論と、立法過程論・行政学を並行して学べるカリキュラムが整っている。行政裁量の法的統制をテーマに研究し、卒業後は国家公務員として政策立案の法的整合性を担う仕事で、法を社会に活かすMastery for Serviceを実践したい。

改善ポイント:具体的な問い(ヘイトスピーチ規制)→自主的な調査→法と政治の接点という問いの深化→関学固有のカリキュラム→Mastery for Serviceの体現。


タイプB(探究派向け):民法・労働法×社会問題の法的解決

こんな受験生に刺さる:外国人労働者・DV・消費者問題など具体的な社会問題を「法律で解決したい」という問いを持つ受験生。

なぜこれが固有論点か:関学法学部の民法・労働法・消費者法などの私法系科目群と、法律相談など実践的演習を組み合わせた教育環境が、「法律を社会問題の解決ツールとして使いたい」という志向を持つ受験生に適していると考えられる。


Before例(80字)

法律を使って社会問題を解決したいと思い、関学法学部を志望します。将来は弁護士になりたいです。

なぜダメか:「弁護士になりたい」という職業名のみで、具体的な問い・法領域・なぜ関学かが書かれていない。


After例(250字)

高校3年間、外国人技能実習生の支援NPOでボランティアをした。賃金不払いや長時間労働に直面する実習生が「どの法律で誰に助けを求めればいいか分からない」という状況を見て、法的支援の専門家が圧倒的に不足していることを実感した。「法の知識があれば守られる人がいる」という経験が、法学部志望の起点だ。

関学法学部では労働法・国際私法・行政法を体系的に学べる。在学中は外国人労働者の法的問題に詳しい演習・研究会に参加し、卒業後は法科大学院を経て外国人労働者の法的支援を専門とする弁護士として、「法を持てない人に法を届ける」Mastery for Serviceを実践したい。

改善ポイント:NPO活動という具体的経験→法的支援不足という問いの発見→関学の具体的な科目名→法科大学院→具体的な弁護士像→Mastery for Service。


タイプC(スキル派向け):商法・国際取引法×グローバルビジネス

こんな受験生に刺さる:国際ビジネス・企業法務・知的財産など「ビジネスと法律の接点」に関心を持ち、グローバルな法的専門家を目指す受験生。

なぜこれが固有論点か:関学法学部は国際取引法・国際私法・比較法などの国際法務系科目群を持ち、関学全体の国際性(国際学部との連携・留学プログラム等)と組み合わせた学習環境がある点が特徴だと考えられる。


Before例(85字)

将来はグローバルに活躍する企業の法務部で働きたいと思い、国際的な視野も学べる関学法学部を志望します。

なぜダメか:「グローバルに活躍したい」という抽象的な将来像のみで、具体的な問いも法領域も「なぜ関学か」もない。


After例(245字)

高校のビジネス研究部での活動で、スタートアップの模擬事業計画を作成した際、「AIが生成したコンテンツの著作権は誰に帰属するか」という問いに直面した。既存の著作権法が想定していない問題であることが分かり、法律が技術の進歩に追いつけない「法的グレーゾーン」を研究したいと考えた。

関学法学部では商法・知的財産法・国際取引法を学べる環境がある。AIと著作権の国際的な法律問題を研究テーマに、在学中は企業法務のインターンシップにも参加したい。卒業後は企業の法務部またはインハウスローヤーとして、テクノロジー企業の国際展開を法律面から支えるMastery for Serviceを目指す。

改善ポイント:部活での具体的な問いの発見→法的グレーゾーンという現代的問題→関学の科目・インターン→具体的なキャリア→Mastery for Serviceの接続。


関学法学部の志望理由でよくある失敗パターン

失敗パターン1:「弁護士になりたい」だけで終わる

悪い例

将来弁護士になりたいと考えており、そのために法律を専門的に学べる関学法学部を志望しました。

なぜダメか:法学部志望者の多数が書く典型的なテンプレート。「なぜ弁護士か」「何の法律問題を解決したいか」「なぜ関学か」が完全に抜けている。

改善例

私が弁護士を志す出発点は、外国人労働者支援NPOのボランティア経験。法的支援が届いていない現実を変えるために、労働法・国際私法の専門的に学べる法学部で学びたい。

失敗パターン2:「法律と政治を幅広く学べる」で差別化できない

悪い例

法律と政治を幅広く学べる関学法学部の環境が魅力で志望しました。

なぜダメか:同志社・立命館・関大の法学部でも「法律と政治を幅広く学べる」。関学固有の理由になっていない。

改善例

関学法学部の憲法ゼミと行政学科目の組み合わせで「法と政治の接合点」を研究できる環境に魅力を感じた。行政裁量の法的統制という問いは、この環境でなければ深められない。

失敗パターン3:Mastery for Serviceを表面的にしか使わない

悪い例

関学のMastery for Serviceという理念に共感し、法律を学んで社会に奉仕したいと思いました。

なぜダメか:「Mastery for Service」という言葉を引用しているが、具体的な「Mastery(何の専門を)」と「Service(どう社会に還元するか)」が書かれていない。

改善例

労働法・国際私法を習得し(Mastery)、外国人労働者の法的支援という形で社会に還元する(Service)——このシナリオが私にとってのMastery for Serviceの具体像だ。


法学部志望理由のセルフチェックリスト

#チェック項目
1学部固有の科目名(民法・労働法・憲法・国際取引法等)が1つ以上含まれているか
2「法律を学びたい」「弁護士になりたい」だけで終わっていないか
3高校時代の具体的経験から法律問題への問いを導出しているか
4「なぜ関学の法学部か」の必然性が示されているか
5将来像が職業名+具体的な法律問題・活動レベルで書かれているか
6同志社・立命館など関西圏の他大学法学部との差別化理由があるか
7「Mastery for Service」を自分のMastery(専門)とService(還元先)で具体化しているか
8問いを「〜か?」の形で提示しているか
9字数・書類仕様を公式要項で確認したか
10APを読んで自分の志望理由と照合したか

よくある質問(FAQ)

Q. 法律系の活動経験がなくても志望理由書は書けますか?

書けます。法律相談・模擬裁判・法律研究会などの活動経験がなくても、「日常生活・ニュース・社会問題の中から法律問題を発見した経験」があれば十分です。「なぜこの問題が法律で解決されないのか」という問いを自分で立てたことがあれば、それが志望理由の起点になります。

Q. 関学法学部と同志社・立命館法学部、どう書き分ければいいですか?

素材(自分の経験・問い)は共通でも、接続先を書き分けます。各大学の法学部が持つ固有の科目・ゼミ・プログラムを1つ以上調査し、「なぜその大学の法学部でなければならないか」を学部固有の要素に接続することで書き分けられます。関学向けは「Mastery for Serviceとの接続」「関学固有のプログラム・環境」を強調することが有効です。

Q. 指定校推薦での校内選考と大学選考、どちらで落ちやすいですか?

学校・年度によって異なります(データがないため断定できません)。ただし指定校推薦の校内選考では「評定平均が同水準の場合に志望理由の深さが決め手」になるケースが多いとされています。「なぜ法学部か」の論理の深さを磨くことが有効です。


「Mastery for Service」との接続方法

Pattern 1:法的解釈×社会問題の解決型

「民法・労働法・刑事法を習得(Mastery)→法的支援が届かない人々への支援(Service)」

例:外国人労働者の権利を守る弁護士として、法的支援の空白地帯を埋める。

Pattern 2:法と政治の統合×政策立案型

「憲法・行政法・政治学を習得(Mastery)→法的根拠のある政策立案に従事(Service)」

例:国家公務員として、行政裁量を法的に統制する制度設計に携わる。

Pattern 3:国際法務×グローバル問題解決型

「国際取引法・比較法・知的財産法を習得(Mastery)→グローバルな法的問題の解決(Service)」

例:企業法務・国際機関でAI・知的財産の国際的法律問題を解決する。


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