志望理由書

関西大学 法学部の志望理由【例文あり】推薦・総合型選抜の書き方と失敗パターン

学部別

関西大学法学部の推薦・総合型選抜で志望理由書を書く受験生が陥りやすい失敗は「法律を学んで将来は弁護士になりたい」という職業名だけの志望理由です。審査官は「法律の学び方」ではなく「法律でどの社会問題をどう解決するか(学の実化)」という視点で志望理由書を読んでいます。

法学部には法律学科と政治学科の2学科があります。どちらを志望するかによって志望理由の核心が変わります。学科選択の根拠も必ず明示してください。


この記事の結論

  • 法学部の志望理由は「どの社会問題を法律・政治でどう実践的に解決するか(学の実化)」が核心
  • 法律学科と政治学科の書き分けを明確にする
  • 法律相談所(リーガルクリニック)・模擬裁判など関大固有の実践プログラムを活用計画に組み込む
  • 「弁護士になりたい」「法律に興味がある」だけでは差別化できない

公式情報の確認先

入試方式・出願資格・選考内容は年度により変わります。出願前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。


目次


法学部のAP・2学科の特徴

関西大学法学部のアドミッションポリシーから読み取れる傾向として(本記事の解釈・分析)、「法と社会の関係に強い関心を持ち、理論的思考力と実践的課題解決への意欲を持つ学生」が求められていると考えられます。

学科学びの中心向いている受験生
法律学科民法・刑法・憲法・商法・行政法などの法律体系「法律で社会問題を実践的に解決したい」という問いを持つ受験生
政治学科政治理論・行政学・国際政治・公共政策「政治制度・政策で社会課題を変えたい」という問いを持つ受験生

関大法学部の固有プログラム

関西大学法学部が他大学と異なる特徴として注目されるのは以下のプログラムです(関大法学部公式サイトより)。

  • 法律相談所(関大リーガルクリニック):実際の法律相談を教員の指導のもとで学生が担当する実践的な学習環境
  • 模擬裁判プログラム:法廷実務を体験的に学ぶ授業。裁判官・検察官・弁護人の役割を実際に体験する
  • 法曹コース:法科大学院との連携による法曹養成カリキュラム(2020年代に整備された新プログラム)
  • エクスターンシップ(法律事務所・官公庁インターン):3・4年次に法律実務現場を体験する制度

これらの実践プログラムは「学の実化」の体現であり、志望理由書で「関大法学部でなければできない研究・学習計画」として活用できます。


選考内容・入試方式

入試方式選考内容の概要
学校推薦型選抜(公募)書類審査(志望理由書・調査書)・小論文・面接
総合型選抜書類審査(志望理由書・事前調査書等)・面接(プレゼン含む場合あり)
指定校推薦書類審査(志望理由書・推薦書)・面接

※選考内容・提出書類・字数は年度・募集区分により変更されます。必ず関西大学入試情報で最新要項を確認してください。

面接でよく問われる質問

  • 「なぜ同志社法・立命館法ではなく関大法学部か」
  • 「法律学科と政治学科、どちらを志望する理由は」
  • 「どの法律・政治問題に関心があるか」
  • 「卒業後どのようなキャリアを描いているか」

タイプ別志望理由と例文

学際派向け(論点A):法律学科×実践プログラム

こんな受験生に刺さる:法律の理論だけでなく、リーガルクリニック・模擬裁判など実践的な法学教育を通じて社会問題に関わりたい受験生。

なぜこれが固有論点か:関大法学部の法律相談所(リーガルクリニック)は、学生が実際の法律相談を担当できる数少ない実践プログラムです。「法律知識を実際の事件で活かす」という学の実化が、在学中から体現できる環境は関大法学部の大きな特徴です。

例文を見る(Before → After)

Before例(約90字)

関西大学法学部を志望する理由は、法律を幅広く学んで将来は弁護士になりたいからです。関大は関西を代表する法学教育機関であり、充実した教育環境に魅力を感じています。

なぜダメか:「法律を幅広く学びたい」「将来は弁護士」は関大固有の志望理由になっていない。「充実した教育環境」も具体性ゼロで、どの大学にも当てはまる。


After例(改善版・約245字)

「なぜ日本の刑事弁護は、被告人の社会復帰支援が量刑の考慮要素に入りにくいのか?」——高校の課題研究で再犯防止施策を調べ、法律と社会支援の間のギャップを知ったことが、この問いを持つきっかけになりました。刑事政策論と刑法を交差させながら、この問題を実証的に研究したいと考えています。

関西大学法学部法律学科では、「刑事政策論」「刑事訴訟法」の授業で理論を体系化し、法律相談所(関大リーガルクリニック)での実践活動を通じて実際の事件に触れる計画です。将来は刑事弁護専門の弁護士として、再犯防止と社会復帰支援の両面から取り組みたいと考えています。

改善ポイント:問いを問いの形で明示し、リーガルクリニックという関大固有の実践プログラムを研究計画に組み込んだ。


探究派向け(論点B):政治学科×公共政策研究

こんな受験生に刺さる:特定の政治・行政テーマを深く研究し、政策立案や行政実務に活かしたい受験生。

なぜこれが固有論点か:関大政治学科は「政治理論×行政学×国際政治」の組み合わせが特徴で、地方自治・行政政策を実践的に学ぶフィールドスタディも提供されています。公共政策の研究を通じて「政治的課題を実際の社会に実装する(学の実化)」という問いを持つ受験生に適しています。

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Before例(約80字)

政治に関心があり、将来は政治家か公務員として日本の政策立案に携わりたいと思っています。関西大学政治学科でその基礎を学びたいです。

なぜダメか:「政治に関心がある」「政策立案に携わりたい」は関大政治学科固有の志望理由ではない。どの政治・政策問題を研究するかが不明。


After例(改善版・約240字)

「なぜ日本の地方自治体の財政再建策は、住民参加型プロセスの導入率が低いままなのか?」——高校の探究活動で地元自治体の財政白書を調べ、住民の政策決定への関与がほぼゼロであることを知ったことが、この問いの出発点です。行政学と公共政策論の視点から、参加型民主主義の実効性を研究したいと考えています。

関西大学法学部政治学科では「行政学」「地方自治論」「公共政策論」を系統的に学び、地方自治体へのフィールドスタディを活用する計画です。将来は地方公務員として、市民参加型の政策立案プロセスの設計に取り組みたいと考えています。

改善ポイント:地方自治という具体的な問いを設定し、政治学科の固有科目を研究計画に具体的に組み込んだ。


スキル派向け(論点C):法曹コース×法科大学院連携

こんな受験生に刺さる:弁護士・検察官・裁判官などの法曹を明確に目指し、法曹コースを活用して在学中から法曹養成に集中したい受験生。

なぜこれが固有論点か:関大法学部の法曹コース(2020年代に整備)は、法科大学院との連携によって学部生のうちから法曹養成に特化したカリキュラムを提供しています。「法律知識の習得」ではなく「法曹資格の取得と実務への準備(学の実化)」という明確な目標を持つ受験生に特有の志望理由として機能します。

例文を見る(Before → After)

Before例(約80字)

弁護士になるという夢があり、そのために関西大学法学部で法律を学びたいと考えています。法曹を目指せる環境を整えているという点も志望理由の一つです。

なぜダメか:「弁護士になる夢」「法律を学びたい」だけでは関大を選ぶ理由にならない。どの分野の弁護士になるか、関大の法曹コースをどう活用するかが不明。


After例(改善版・約240字)

「なぜ日本の消費者被害訴訟では、弁護士費用の高さが泣き寝入りを生むのか?」——家族が消費者トラブルに巻き込まれた際に弁護士費用の壁を実感したことが、この問いを持つきっかけです。消費者法と民事訴訟法の交差点を研究し、法的アクセスの障壁を理論と実務から解明したいと考えています。

関西大学法学部法律学科の法曹コースでは、「民事訴訟法」「消費者法」を体系的に学びながら、法律相談所での実践経験を積む計画です。さらに関大法科大学院との連携プログラムで早期から法曹養成に集中し、将来は消費者問題専門の弁護士として、法的アクセスの改善に取り組みたいと考えています。

改善ポイント:個人の経験から消費者法という具体的分野の問いを設定し、法曹コース・法律相談所・法科大学院連携という関大固有の資源を組み込んだ。


よくある失敗パターン

パターン1:「法律に興味がある」で終わる

法学部志望理由書の注意したい点は「法律に興味がある」という抽象的な動機表明です。「どの法律分野で、どんな社会問題を、どんな方法で解決したいのか」という問いの形にしなければ、関大法学部固有の志望理由にはなりません。

パターン2:職業名だけの将来像

「弁護士になりたい」「検察官を目指している」は将来像の表明としては不十分です。「○○分野の弁護士として○○問題に取り組みたい」という職業名+具体的活動のセットが必要です。

パターン3:法律学科と政治学科の書き分けができていない

関大法学部には法律学科と政治学科があります。「法律を学びたい」という理由で政治学科に出願したり、両学科の違いを意識せずに書いた志望理由書は「学部を理解していない」という印象を与えます。


セルフチェックリスト

#チェック項目
1法律学科か政治学科か、どちらを志望するかが明示されているか
2「どの法律・政治問題を解決したいか」が問いの形で書かれているか
3高校時代の具体的経験から問いを導出しているか
4「弁護士になりたい」「法律に興味がある」だけで終わっていないか
5関大法学部固有のプログラム(リーガルクリニック・模擬裁判・法曹コース等)への言及があるか
6具体的な科目名・ゼミ名が最低2つ含まれているか
7「なぜ同志社法・立命館法ではなく関大法学部か」の答えがあるか
8「学の実化(理論を社会で活かす)」を自分の言葉で体現しているか
9将来像が職業名+具体的活動レベルで書かれているか
10公式APを読んで、自分の志望理由と照合したか

よくある質問

Q1: 関大法学部と同志社法学部・立命館法学部、志望理由書はどう変わるか

同志社法学部は「良心法学(キリスト教倫理に基づく法の正義)」、立命館法学部は「平和と人権の法学」という建学精神との接続が有効です。関大法学部は「学の実化(法律知識を社会問題解決に実践的に活かす)」という軸で志望理由を組み立てることが書き分けのポイントになります。リーガルクリニックや法曹コースなど関大固有の実践プログラムへの言及が、「なぜ関大か」の答えになります。

Q2: 政治学科志望の場合、法律の知識は必要か

政治学科は法律の体系的学習より、政治理論・行政学・国際政治が中心です。ただし、行政法・憲法など政治と密接な法律分野については基礎理解が役立ちます。志望理由書では、政治学的アプローチ(政策立案・行政研究・国際政治)で解明したい問いを中心に据えることが重要です。

Q3: 法曹コースを志望する場合、志望理由書に何を書けばよいか

法曹コース志望の場合、「なぜ法曹を目指すか」「どの法律分野の専門家になりたいか」「関大法曹コースと法科大学院連携プログラムをどう活用するか」を具体的に書くことが重要です。「弁護士になりたい」という動機だけでなく、「どの社会問題を法律でどう解決するか」という問いが核心になります。


「学の実化」との接続方法

関大法学部における「学の実化」の接続パターンは大きく3つあります。

Pattern 1(実践プログラム型) 「法律相談所での実際の法律相談担当・模擬裁判での法廷実務経験を通じて、法律理論を社会の実際の問題に適用する実践力を養う(学の実化)」

Pattern 2(政策研究型) 「法律・政治の研究で得た知見を、公共政策・立法・司法制度改革という形で社会に実装する(学の実化)」

Pattern 3(法曹養成型) 「法律理論を習得し、法曹資格という実践的スキルに変換して社会問題の解決に直接関わる(学の実化)」


本記事の情報は2026年5月時点のものです。必ず関西大学公式サイトの最新募集要項をご確認ください。

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