志望理由書

上智総合グローバル学部 志望理由|公募推薦の書き方と例文

学部別

上智総合グローバル学部の志望理由|公募推薦の書き方と例文

「上智総合グローバル学部の公募推薦、FLAや外国語学部と何が違うの?」「グローバルという名前だけど、具体的に何を学ぶの?」——上智大学総合グローバル学部(2014年設立)の公募制推薦入試では、「グローバルに関心があります」という表明ではなく「特定の地域課題やグローバル問題を学際的に分析したい」という問いの具体性が合否を分けます。

上智大学には「グローバル」を冠する学部が事実上3つあります(FLA・外国語学部・総合グローバル学部)。審査官から最初に問われるのは「なぜ他の2学部ではなく総合グローバル学部か」です。その答えが志望理由書の核心になります。


この記事の結論

  • 総合グローバル学部の核心は「地域研究×グローバル課題の学際的分析
  • FLAは「全英語×リベラルアーツ」、外国語は「言語×文化研究」、総合グローバルは「地域・社会・政策の学際分析(日英両語)」という3つの差別化
  • 「グローバルに活躍したい」「国際的な視野を持ちたい」は最も評価されない表現
  • 3タイプ(地域研究型/グローバル政策型/比較文化・社会型)から1つを深掘りする
  • 上智のカトリック精神とグローバル正義・国際協力の接続が評価軸に加わる

目次


総合グローバル学部のAPと学部の特徴

学部の成り立ちと特徴

上智大学総合グローバル学部(グローバル研究学科)は2014年に設立された比較的新しい学部です。外国語学部・国際教養学部に続く「第3の国際系学部」として、以下の特徴を持ちます。

特徴内容
学際的カリキュラム国際関係・地域研究・開発論・政治学・文化人類学を横断
日英両語での学習英語科目と日本語科目を組み合わせた履修(FLAの全英語とは異なる)
地域研究の重視アジア・中東・アフリカ・ラテンアメリカ等の特定地域への深い理解
フィールドワーク現地調査・海外フィールドワークを重視
グローバル正義貧困・紛争・環境・人権などグローバルな社会正義への問い

アドミッションポリシーの核心

総合グローバル学部のAPは「特定の地域・文化への深い理解と、グローバルな課題に対する学際的な分析能力を持つ人材」を求めています(上智大学総合グローバル学部公式サイトより)。

入試の構造から見える暗黙の評価軸(傾向として):

  1. 地域×グローバル問題の問いの具体性——「中東の水資源紛争」「アフリカの開発援助の実効性」「東南アジアのマイクロファイナンス」のように「地域名×問題×研究アプローチ」が示せるかが差分です。
  2. 学際的アプローチへの適性——政治学だけ、経済学だけではなく「複数の学問を組み合わせて地域・グローバル問題に迫る」視点が評価されます。
  3. 上智の建学精神との接続——「グローバルな不公正・格差への問題意識と、For Othersの精神の接続」が評価軸に加わります。

FLA・外国語学部との3学部差別化

上智を志望する受験生がよく迷う「国際系3学部の違い」を整理します。

FLA(国際教養)外国語学部総合グローバル学部
授業言語全英語日本語中心(英語あり)日英両語
留学必修(1年)任意任意(推奨)
学びの軸リベラルアーツ(学際×全英語)特定言語×文学・文化研究地域研究×グローバル問題の学際分析
向いている人英語で学際的な問いを探究したい特定言語圏の文化・文学を研究したい特定地域のグローバル問題を学際的に研究したい
志望理由書の核心英語SoP+RQ言語×研究テーマの接続地域名×グローバル問題×学際アプローチ

「なぜ総合グローバル学部か」の答えは「地域研究(特定の地域への深い理解)とグローバル問題分析を組み合わせた学際研究が、日英両語の環境で行えるから」という形で示すことが基本です。


公募推薦の全体像と対策軸

選考ステップ内容
出願書類志望理由書・調査書・推薦書
学力テスト英語+小論文または国語
面接志望理由書の深掘り・研究テーマの確認

合否のポイント:面接では「なぜFLAではなく総合グローバルか」という問いへの明確な答えが必須です。また「どの地域を研究フィールドにしたいか」「そのフィールドで何を研究するか」が深掘りされます。


3タイプ別志望理由の書き方と例文


タイプA(地域研究型):特定地域の文化・社会・歴史を深く理解したい

こんな受験生に刺さる:「東南アジアの政治変動」「中東の難民問題」「ラテンアメリカの格差」など、特定地域への深い関心と、その地域のフィールドワーク・語学習得への意欲を持つ受験生。

例文を見る(Before → After)

Before例(約100字)

私は東南アジアの文化と社会に強い関心があります。上智大学総合グローバル学部でアジアについて幅広く学び、将来は国際協力の分野で活躍したいと思います。

なぜダメか:「関心がある」「幅広く学ぶ」「国際協力で活躍」はすべて抽象語。どの問いを持っているか、どんな研究をするかがない。


After例(改善版・約260字)

「なぜミャンマーの民主化プロセスは軍事クーデターによって繰り返し中断されるのか」——この問いを持ったのは、2021年のクーデター後の市民抵抗運動のニュースを追いかけたことが出発点です。民主主義の制度的脆弱性だけでなく、軍の経済的利権・民族問題・国際社会の関与のあり方という複合的要因を分析する必要があると考えています。

上智大学総合グローバル学部では「東南アジア地域研究」「開発政治学」「比較政治学」を組み合わせ、フィールドワーク演習でミャンマーの現地調査に取り組む計画です。上智のイエズス会ネットワークによるミャンマー・東南アジアとの繋がりも、研究フィールドへのアクセスとして重要です。将来は国連・OECHAなどの国際機関で、政治移行期社会への支援政策設計に携わることを目指しています。

Before→Afterの差分:「東南アジアに関心がある」→「ミャンマー民主化の具体的問い→複合要因の分析視点→総合グローバル学部の固有科目接続→国際機関キャリア」。


タイプB(グローバル政策型):国際開発・環境政策・人権をグローバルな視点で研究したい

こんな受験生に刺さる:「途上国への開発援助の実効性」「気候変動と脆弱国家の関係」「難民条約の適用範囲」など、グローバルな政策問題を学際的に分析したい受験生。

例文を見る(Before → After)

Before例(約100字)

私は世界の貧困問題や環境問題に強い関心があり、将来は国際NGOで働いて世界の困っている人を助けたいと思っています。上智総合グローバル学部でこれらの問題について学びたいです。

なぜダメか:「貧困・環境問題に関心がある」「国際NGOで働きたい」は最も陳腐なパターン。なぜ総合グローバル学部かの根拠もない。


After例(改善版・約250字)

「なぜODA(政府開発援助)は増加しているにもかかわらず、サブサハラアフリカの食料安全保障は改善しないのか」——この問いは高校で国際経済を学んだことが出発点です。援助の量の問題ではなく、受け入れ国の制度的能力・ガバナンスの質と援助設計のミスマッチが構造的原因であるという仮説を持っています。

上智大学総合グローバル学部では「開発援助論」「アフリカ地域研究」「グローバルガバナンス論」を通じて、この問いを政治学×開発経済学の学際的視点から研究する計画です。将来はJICAや世界食糧計画(WFP)で開発援助の評価・設計に携わることを目指しています。

Before→Afterの差分:「貧困に関心がある」→「援助効果への具体的問い→学際アプローチ→総合グローバル固有科目→国際機関キャリア」。


タイプC(比較文化・社会型):異なる文化・社会の比較分析から普遍的な問いを探究したい

こんな受験生に刺さる:「移民社会の文化的統合と排除」「異なる社会における宗教と政治の関係」「グローバル化と伝統文化の摩擦」など、比較文化・比較社会学的アプローチで問いに向き合う受験生。

例文を見る(Before → After)

Before例(約100字)

私は異文化交流に強い関心があり、様々な国の文化や価値観について学びたいと思っています。上智総合グローバル学部でグローバルな視野を身につけたいと考えています。

なぜダメか:「異文化交流に関心がある」「グローバルな視野」はすべての国際系学部志望者が書く表現。研究テーマがゼロ。


After例(改善版・約250字)

「フランスの移民統合政策(ライシテ)はなぜ宗教的マイノリティの排除を生み出すのか、そしてカナダの多文化主義との差は何を意味するのか」——高校でヨーロッパの移民問題を調べた際に持った問いです。「統合」と「排除」の境界は政策の技術的問題ではなく、「国民」概念の歴史的構築物に根ざしているという仮説を立てています。

上智大学総合グローバル学部では「比較政治文化論」「移民・難民研究」「フランス語圏地域研究」を組み合わせ、移民統合政策の比較分析に取り組む計画です。将来は政策シンクタンクで、多文化共生の制度設計研究に携わることを目指しています。

Before→Afterの差分:「異文化に関心がある」→「移民政策の比較問い→比較分析アプローチ→固有科目→政策研究キャリア」。


よくある失敗パターン3選と改善方法

失敗パターン1:「FLAでよかったのでは?」と審査官に思われる

悪い例

英語で学際的に国際問題を研究したいと思い、上智の国際系学部を志望しました。FLAも検討しましたが、総合グローバル学部の多様なカリキュラムに魅力を感じました。

なぜダメか:「FLAも検討した」という表現は迷いを示します。「総合グローバルの多様なカリキュラムに魅力を感じた」は差別化の根拠として弱すぎます。

改善例:「地域研究(特定地域の現地語・フィールドワーク)と政策分析を組み合わせた学際研究は、全英語のFLAよりも日英両語でフレキシブルに学べる総合グローバル学部の環境が適している」という具体的な理由を示す。


失敗パターン2:「グローバルに活躍したい」型

悪い例

将来はグローバルに活躍できる人材になりたいと思っており、グローバルという名前のついた上智の総合グローバル学部を志望しました。

なぜダメか:「グローバルに活躍したい」は最も使い古された表現。学部名からの安直な志望理由は審査官に「学部研究を理解していない」と判断されます。

改善例:「グローバル」を「地域研究×グローバル課題の学際分析」として具体化する。何の地域で、何の問いで、どんな研究をするかを示す。


失敗パターン3:「国際問題全般への関心」で絞れていない

悪い例

私は貧困・環境・難民・差別など様々な国際問題に関心があります。総合グローバル学部でこれらすべてについて学びたいと思います。

なぜダメか:問題が広すぎると「どれも研究できていない」印象を与えます。総合グローバル学部は「特定の地域・問題への深い研究」を求めています。

改善例:まず「地域(東南アジア・中東・アフリカ等)」と「問題(開発・人権・環境・政治移行等)」の交差点で1つに絞り、それを軸に志望理由書を構成する。


志望理由書セルフチェックリスト10項目

#チェック項目OK / 要修正
1研究対象の「地域名」が明示されているか
2「グローバル問題×地域研究」の問いが問いの形で書かれているか
3「なぜFLAではなく総合グローバル学部か」の答えが示されているか
4「なぜ外国語学部ではなく総合グローバル学部か」の答えが示されているか
5学際的アプローチ(複数の学問を組み合わせる必要性)が示されているか
6上智の建学精神「For Others」とグローバル正義・支援への接続があるか
7総合グローバル学部の固有科目名・フィールドワーク制度への言及があるか
8「グローバルに活躍したい」「国際的な視野」などの抽象語で終わっていないか
9将来像が「職業名+具体的な研究・政策業務」まで書かれているか
10上智大学総合グローバル学部公式サイトのAPを読み、志望理由書がそれに応答しているか

よくある質問(FAQ)

Q1. 総合グローバル学部と総合人間科学部の違いは何ですか?

総合グローバル学部は「地域研究×グローバル政策問題(外向き)」、総合人間科学部は「人間行動・福祉・教育・社会構造(内向き)」です。「難民問題を国際政策の文脈で研究したい」→総合グローバル学部、「難民の心理支援・社会統合を支援実践として研究したい」→総合人間科学部(社会福祉)という分け方が典型的です。

Q2. 上智のグローバル系3学部(FLA・外国語・総合グローバル)を併願できますか?

推薦入試は1学部のみ出願が基本ですが、一般入試と推薦の組み合わせは可能な場合があります。3学部を比較して「自分の問いと最も合致する学部」を選んでください。志望理由書では「なぜこの学部か」の明確な差別化が必須です。


まとめ

上智総合グローバル学部公募推薦の核心は、**「地域名×グローバル問題の問い×学際アプローチ」を軸に、FLA・外国語学部との差別化を示すこと」**です。

  • タイプA(地域研究型) → 特定地域への問い×フィールドワーク×地域研究科目
  • タイプB(グローバル政策型) → 開発・環境・人権の問い×政治学×開発経済学の学際分析
  • タイプC(比較文化・社会型) → 比較政治文化の問い×異なる社会の対比分析

上智全体の入試戦略は上智大学 志望理由ガイド、FLAとの違いは上智FLA国際教養 志望理由を参照してください。志望理由書の基礎は志望理由書の書き方 完全ガイドもご活用ください。


同系統の学部全体で比較する

本記事の情報は2026年5月時点のものです。入試方式・学科構成は年度により変更されることがあります。必ず上智大学総合グローバル学部公式サイトの最新募集要項をご確認ください。

無料添削キャンペーン実施中

志望理由書の無料診断を受ける

新卒採用10年・1,000人以上の志望動機を評価した講師が、あなたの志望理由書を無料で添削します。

無料で相談する

3分で完了|LINEで結果が届く|無料添削サンプル付き