志望理由書

明治総合数理学部 志望理由|推薦の書き方と例文

学部別
目次を開く(3項目)
  1. 01推薦・総合型選抜 志望理由書の準備スケジュール
  2. 02よくある質問
  3. 03明治総合数理学部の志望理由と建学精神の接続方法

明治総合数理学部の志望理由|推薦の書き方と例文【3学科別】

「明治総合数理学部の推薦、志望理由書に何を書けばいい?」——明治大学総合数理学部(中野キャンパス)は2013年設立の比較的新しい学部で、現象数理学科・先端メディアサイエンス学科・ネットワークデザイン学科の3学科で構成されます。

「数学が得意」「AIに興味がある」という動機では評価されません。「数理・情報の問いが現実の社会現象とどう繋がるか」を示す視点と「3学科のどれを選ぶかの根拠」が合否を分けます。


この記事の結論

  • 総合数理学部の核心は「3学科選択の根拠+数理×現実の問い
  • 現象数理:自然・社会現象を数式でモデル化→生命・経済・物理の現象
  • 先端メディアサイエンス:AI・映像・音声・インタラクション技術の研究
  • ネットワークデザイン:ネット社会の設計・セキュリティ・情報システム
  • 「数学が得意」「AIが好き」だけでは全方式で落ちる

目次


3学科の特徴と選び方

学科研究の核心向いている問い例
現象数理学科自然・生命・社会現象を数学的モデルで解析「感染症拡大はなぜS字曲線を描くのか」「流体力学で航空機設計はどう最適化されるのか」
先端メディアサイエンス学科AI・コンピュータビジョン・音声処理・インタラクション「人間らしい会話AIを実現するには何が必要か」「映像の感情分析はどこまで可能か」
ネットワークデザイン学科情報ネットワーク・セキュリティ・分散システム・情報社会設計「なぜサイバー攻撃はシステムの脆弱性を見つけられるのか」「分散型SNSは中央集権型の問題を解決できるのか」

「数理」が核心にある理由:3学科すべてが「数学・統計・プログラミングの基礎」を土台にしています。「なぜその問いに数理的アプローチが必要か」を示せる受験生が評価されます。


選考内容

方式選考内容
指定校推薦志望理由書+面接
公募推薦志望理由書+数学・理科の学力試験+面接

3学科別志望理由と例文

現象数理学科向け

例文を見る(Before → After)

Before例(約80字)

数学が得意で、数学を使って社会問題を解決する研究がしたいと思っています。現象数理学科に興味があります。

なぜダメか:「数学が得意」「数学で社会問題を解く」は研究テーマではない。「どの現実現象を数理モデル化して何を解明したいか」という問いが欠落している。


After例(改善版・約230字)

「なぜパンデミックでは感染者数の増加が指数関数的になる一方で、ある時点から急減するのか」——この問いを数理疫学の観点から研究したいと考えています。SIRモデルの基礎を独学で学び、実際のCOVID-19データとの乖離から「人間の行動変容パラメータ」の重要性という仮説を持っています。

明治大学総合数理学部現象数理学科では「数理モデリング」「動力学系」「確率・統計」を通じてこの問いに必要な数理的基盤を構築し、感染症数理モデル研究に取り組む計画です。将来は公衆衛生・疫学の数理モデル研究者として活動することを目指します。

先端メディアサイエンス学科向け

例文を見る(Before → After)

Before例(約80字)

AIやVRなどの最先端技術に興味があります。将来はIT企業でテクノロジーを活用した仕事がしたいです。

なぜダメか:「最先端技術に興味がある」「IT企業に就職したい」は問いではない。「数理科学×メディア技術でどの問いを研究するか」が示されていない。


After例(改善版・約230字)

「AIの音声合成技術は『その人らしさ』をどこまで再現できるのか——そして再現できたとき倫理的に何が問題になるのか」——音声AIの技術的限界と社会的課題を研究したいと考えています。信号処理×深層学習×音声知覚の学際的アプローチが必要という問題意識を持っています。

明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科では「音声情報処理」「機械学習」「ヒューマンコンピュータインタラクション」を通じてこの問いを研究し、将来は音声AI技術の研究開発エンジニアとして活動することを目指します。

ネットワークデザイン学科向け

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Before例(約80字)

ネットワークやインターネットの仕組みに興味があります。将来はネットワーク関連の技術者になりたいです。

なぜダメか:「ネットワークに興味がある」「技術者になりたい」は動機の表明。「なぜネットワークの設計問題を数理的に解くことが必要か」の問いがない。


After例(改善版・約230字)

「なぜ中央集権型SNS(X・Facebook)のアルゴリズムは特定の政治的意見を増幅させる構造になっているのか、そして分散型SNS(Mastodon等)はそれを解決できるのか」——情報ネットワークの設計と民主主義の関係を研究したいと考えています。

明治大学総合数理学部ネットワークデザイン学科では「ネットワーク工学」「情報セキュリティ」「情報社会設計論」を通じてこの問いの技術的・社会的両側面を研究する計画です。将来は情報ネットワークの設計エンジニアまたは情報政策の研究者として活動することを目指します。


よくある失敗パターン

パターン1:「数学が得意」「AIに興味がある」で終わる → 「なぜその問いに数理的アプローチが必要か」を示す。

パターン2:3学科を混同する・複数に言及する → 「現象数理=自然・社会現象のモデル化」「先端メディア=AI・映像・音声技術」「ネットワーク=システム・セキュリティ・情報社会設計」を明確に区別し1学科に絞る。

パターン3:「明治大学の数理系が好き」で終わる → 2013年設立の先進的学部という特徴を活かし、「従来の理工学部や情報学部と異なる学際的アプローチが必要な問いである理由」を示す。


パターン4:「数学が好き」だけで総合数理学部を選ぶ → 3学科のどれを選ぶかの根拠がない。「好きな数学の問いが現象数理・先端メディア・ネットワークのどの学科と結びつくか」を明確にする。

パターン5:「最先端のテクノロジーを学びたい」で終わる → 「最先端テクノロジー」を学べる学部は他にも多い。「なぜ数理科学のアプローチでなければその問いを研究できないのか」という数理の必然性を示す。

セルフチェックリスト

#チェック項目
1志望学科(3学科のうち1つ)が明示されているか
2数理×現実の「問い」が問いの形で書かれているか
3「なぜ数理的アプローチが必要か」が示されているか
4「数学が得意」「AIが好き」だけで終わっていないか
5明治総合数理学部の固有科目・研究環境への言及があるか
6公募推薦受験者:数学・理科の適性が示されているか
7将来像が職業名+研究・開発まで書かれているか
8「なぜ早稲田・慶應の理工ではなく明治総合数理か」の答えがあるか
9明治建学精神との接続があるか
10明治大学総合数理学部APを読み、応答しているか

推薦・総合型選抜 志望理由書の準備スケジュール

時期取り組むこと
出願4ヶ月前APを読む・志望学科の研究内容・科目を調べる・問いの芽を見つける
出願3ヶ月前志望理由書の骨子を作成(問い→経験→研究計画→将来像の4要素)
出願2ヶ月前第1稿を完成・信頼できる教員や添削サービスでフィードバックを受ける
出願1ヶ月前志望理由書を最終化・面接練習開始(問いを30秒で口頭説明できるか)
出願2週間前全書類の最終確認・提出書類のコピー保管・字数・誤字脱字のチェック

志望理由書に必ず入れる4つの要素

1. 問い:「なぜ○○なのか」という形の学術的な問い。動機の表明(「○○に興味がある」)ではなく問いの形で書く。

2. 経験:その問いを持つようになった高校時代の体験・活動・出来事。「経験→問い」の論理的な接続が重要。

3. 研究計画:その学部・学科の固有の科目・ゼミ・環境を使って問いをどう研究するか。固有名詞(科目名・ゼミ名)を最低2つ入れる。

4. 将来像:職業名だけでなく「その職種で何の問題に取り組むか」まで書く。「弁護士になりたい」ではなく「○○分野の弁護士として○○問題に取り組みたい」。


よくある質問

Q1: 明治総合数理学部と理工学部、志望理由書はどう変わるか 理工学部は工学・物理・化学・機械など従来の「工学系」学部です。総合数理学部は「数理科学をベースに現象・メディア・ネットワークを研究する」2013年設立の学部です。「既存の工学問題を解きたい」なら理工学部、「数理で社会現象・情報・ネットワークを研究したい」なら総合数理学部が向いています。

Q2: 総合数理学部の3学科はどう選ぶか 現象数理学科(自然・社会現象を数式でモデル化)、先端メディアサイエンス学科(数理×情報×AR/VR/AIのインタラクション研究)、ネットワークデザイン学科(情報ネットワーク・システム設計の数理)——の3学科があります。「何の現象を数理で解明したいか」という問いから出発して学科を選ぶことが、説得力ある志望理由につながります。

Q3: 文系出身でも総合数理学部に進めるか 総合数理学部の指定校・公募推薦では数学の素養が前提とされます。特に先端メディアサイエンス学科は数学×芸術・デザインの学際性があり、数学と創造的思考の両方を持つ受験生にも向いています。志望理由書では「高校数学で身につけた数理的思考がどの問いに活きるか」を示すことが重要です。


明治総合数理学部の志望理由と建学精神の接続方法

明治大学の建学精神「権利自由・独立自治」は、「なぜ明治総合数理学部か」を答える核心的な軸です。ただし「建学精神に共感しました」の一文だけでは評価されません。自分の研究テーマ・問い・将来像と具体的にどう繋がるかを示すことが重要です。

3つの接続パターン

パターン1(問いの自律性型) 「私が研究したい問いは、既存の学説や制度の前提を問い直すものです。権威ある答えをそのまま受け取るのではなく、自分の頭で問いを立て検証する——『独立自治』の精神が私の研究姿勢と重なります。」

パターン2(権利・自由×研究テーマ型) 「私が研究したい問いは、本来持つべき権利や自由が何らかの構造によって実現できない現象を解明することです。『権利自由』の精神——権利は持つだけでなく行使できてこそ意味がある——が研究の根本的な問題意識と一致しています。」

パターン3(社会変革×建学精神型) 「将来、○○の分野で制度設計・政策立案に携わりたい私にとって、『権利自由・独立自治』の精神は単なる大学の理念ではなく、『誰もがその権利を行使できる社会を設計する』という職業観の核心です。この精神を体現する明治大学で学ぶことを選びました。」


明治全体の入試戦略は明治大学 志望理由ガイド、基礎は志望理由書の書き方 完全ガイドを参照。

本記事の情報は2026年5月時点のものです。必ず明治大学総合数理学部公式サイトの最新募集要項をご確認ください。

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