志望理由書

立命館大学のアドミッションポリシー|「自由と清新・平和と民主主義」と志望理由への活かし方

立命館大学の推薦・総合型選抜で志望理由書を書こうとする受験生が最初に感じる疑問は「自由と清新って何?」「平和と民主主義って当たり前すぎない?」というものだ。しかしこの2つの建学精神を深く理解することが、立命館の志望理由書で他の受験生を引き離す鍵になる。

この記事の結論

  • 「自由と清新」は「既存の権威・慣習・枠組みに縛られず、進取の精神で新時代を切り拓く意欲」
  • 「平和と民主主義」は単なるスローガンではなく「平和構築・民主的社会設計への具体的意志」を問う言葉
  • 志望理由書では「既存の枠を自ら超えた主体的経験」が特に重要評価軸
  • AP文言の直接引用よりも「自分の問いと経験で体現している」という順序が有効

公式情報の確認先

入試方式・出願資格・募集人員・学部情報は年度により変わるため、出願前に必ず大学公式ページで最新情報を確認してください。

目次

  1. 立命館大学のAP一覧(学部別マトリクス)
  2. なぜ立命館はこのAPを掲げているのか
  3. AP文言の深読み
  4. APを踏まえた志望理由書の書き方
  5. Before/After例文
  6. よくある質問
  7. まとめ

立命館大学のAP一覧(学部別マトリクス) {#ap-matrix}

以下は各学部のアドミッションポリシーを本記事が要約したものです。詳細・最新情報は必ず立命館大学公式サイトでご確認ください。

学部APの核心「自由と清新・平和と民主主義」との接続
国際関係学部国際社会の平和・協力・多文化共生「平和と民主主義」の最直接体現学部
法学部法と民主主義で社会変革を実現する民主的法制度への進取の探究
産業社会学部産業・メディア・社会の実証的変革社会変革への「自由と清新」の姿勢
政策科学部学際的政策立案と社会課題解決「自由な発想」で既存政策を更新する
文学部人文学的探究と文化・言語の理解人文学的自由な問いへの「清新」な視点
映像学部映像表現・メディアアートで社会変革「自由と清新」の創造的精神と接続しやすい
経営学部ビジネスによる社会的価値創出自由な発想で新しいビジネスモデルを構築
経済学部実証経済学と社会設計への応用経済理論を社会変革に活かす進取の姿勢
スポーツ健康科学部スポーツ科学・健康の社会的実践スポーツを平和・民主主義と結びつける視点
理工学部理工学的探究と技術の社会応用技術革新で社会を変える「自由と清新」
生命科学部生命の仕組みと医療・環境への貢献生命の自由な探究・社会への還元
薬学部医薬品研究・創薬・医療への貢献医療の民主化への科学的貢献
総合心理学部脳・神経・臨床・社会心理の統合的理解既存の心理学パラダイムへの科学的挑戦
食マネジメント学部食の安全・文化・経済を社会設計に活かす食を通じた平和・持続可能な社会の設計

なぜ立命館はこのAPを掲げているのか {#why-ap}

建学精神との接続

1900年、中川小十郎が創立した立命館大学は「自由と清新」を建学の精神として掲げた。これは明治期の国家主義的教育への批判的立場から生まれた言葉だ。

「自由」:既存の権威・制度・慣習に縛られない知的自由。単に「束縛がない」という意味ではなく、「自ら問いを立て、自分の判断で行動する主体性」を指す。

「清新」:「清らかに、新しく」——旧態依然とした考え方を刷新し、常に新しい視点で時代を切り拓くという進取の精神。現代的に言えば「クリエイティブ・イノベーティブな姿勢」に近い。

戦後の教学理念として加わった**「平和と民主主義」**は、1945年以降の民主主義運動・平和教育の流れと結びついている。「平和構築・民主的社会設計・非暴力の原則」への具体的コミットメントとして位置づけられる。

他大学APとの比較

以下の比較はすべて本記事の解釈であり、公式な評価ではありません。

大学AP軸核心キーワード
立命館自由と清新(進取)× 平和と民主主義社会変革・進取の精神
同志社良心教育(誠実)× 自由主義 × 国際主義誠実・倫理的判断
関西学院Mastery for Service専門性×奉仕
関西大学学の実化理論と実践の統合

立命館の際立った特徴は「社会変革への積極的な意志」だ。他大学が「何を習得するか(Mastery)」「どう誠実に行動するか(良心)」を問うのに対し、立命館は「既存の社会・制度・枠組みをどう変えるか」というより挑戦的・変革志向の姿勢を問う(本記事解釈)。


AP文言の深読み {#deep-reading}

以下の解釈はすべて本記事の解釈・推測であり、立命館大学の公式見解ではない。

「自由と清新」の真意

表面的解釈:自由に学べる環境がある、束縛されない学風

深い意味:「自ら問いを立て、既存の枠組みを疑い、より良い代替案を主体的に提案した経験があるか」を問う言葉。「先生に言われたからこの問題を解決した」ではなく「自分でこの社会の問題を発見し、自分なりの解決策を模索した」という構造の経験が評価される。

「平和と民主主義」の真意

表面的解釈:平和が大切、民主主義を支持する

深い意味:「自分が取り組みたい問いや課題が、平和構築・民主的社会設計・社会的公正とどう接続するか」という具体的な意志が問われる。「平和が大切です」という表明ではなく、「○○という問題への取り組みが、民主的な社会の実現に貢献する」という接続の明確さが評価される。


APを踏まえた志望理由書の書き方(3ステップ) {#howto}

Step 1:「自ら枠を超えた経験」を探す(自由と清新の体現)

高校時代の活動の中から「誰かに言われたからではなく、自分で問題を発見し、既存の答えに満足せず新しいアプローチを試みた経験」を探す。クラブ活動・探究活動・ボランティア・読書——どこかに「枠を超えた瞬間」があるはず。

Step 2:「社会変革・平和構築への意志」と接続する(平和と民主主義の体現)

見つけた問いが「社会をより平和・公正・民主的にする」方向性と接続しているかを確認する。「自分の問いが解決されると、誰の、何がどう変わるか」を明確にすることで「平和と民主主義」との接続が生まれる。

Step 3:「立命館でなければならない理由」をAP言語で語る

志望学部の固有カリキュラム・教員・研究施設・キャンパスの立地を、「自由と清新(進取の精神・批判的更新の環境)」「平和と民主主義(変革への具体的なコミット)」という視点で接続する。


Before/After例文 {#examples}

Before例(AP無視の志望理由・約85字)

私は国際社会に興味があり、将来は国際的に活躍したいと思っています。立命館大学国際関係学部は英語で学べる充実した環境があり、グローバルな視点を養いたいと志望しました。

問題点:「国際社会に興味」「グローバルな視点」は抽象的。「平和と民主主義」への具体的意志がない。「自由と清新」との接続もない。


After例(APを体現した志望理由・約250字)

「武装解除後の元戦闘員が社会に戻るとき、大きな障壁は制度的なものか、心理的なものか」——高校のMUN(模擬国連)で南スーダンのDDR(武装解除・動員解除・社会復帰)問題を調査した際、既存の支援モデルの限界に問いを感じました。現場の実態と理論の乖離を「自ら調べ、自分なりの仮説を立てた」という経験が、この問いの起点です。

立命館大学国際関係学部は「平和と民主主義」という教学理念のもと、平和構築・紛争解決を専門的に研究できる環境があります。「自由と清新(既存のDDR理論を批判的に更新する挑戦)」精神で研究し、将来はUNDP等の国際機関でDDR支援政策の立案に携わりたいと考えています。


よくある質問 {#faq}

Q1. 「自由と清新」を志望理由書に直接書く必要がありますか?

建学精神の言葉を直接引用するより、「自ら問いを立て、既存の枠を超えた経験」を具体的に書くことで自然に体現できます。言葉を使うとしても「自由と清新という精神に感銘を受けました」ではなく、「私の問いへのアプローチ方法が立命館の自由と清新の精神と一致している」という因果関係の向きで使うこと。

Q2. 「平和と民主主義」は理系学部でも関係しますか?

関係します。例えば「再生可能エネルギー技術の普及が、エネルギー安全保障と平和的な国際関係に貢献する」「医療技術の民主的なアクセス保証」など、理工・生命科学でも「平和と民主主義」との接続は可能です。

Q3. 立命館と同志社・関学のAPはどう違いますか?

立命館は「変革・進取・社会変革への意志」を前面に出すのが特徴です(本記事解釈)。同志社は「誠実さ・倫理的判断の根底」、関学は「専門性×奉仕の統合」という異なる軸を持ちます。「社会変革・平和構築に挑戦したい」なら立命館は有力な選択肢になります。

Q4. 映像学部や産業社会学部でも「平和と民主主義」は使えますか?

使えます。映像学部なら「映像表現で社会的マイノリティの声を届け、民主的な情報空間を作りたい」、産業社会学部なら「スポーツ組織の権威主義的文化を変革し、民主的な組織の在り方を提案したい」という形で接続できます。

Q5. 志望理由書の字数制限はどのくらいですか?

入試方式・学部・年度によって異なります。本記事では誤情報防止のため字数の目安は記載していません。必ず立命館大学入試情報で公式要項を確認してください。


まとめ {#summary}

立命館大学のAPを理解する上で押さえるべき3点を再確認する。

  1. 「自由と清新」は主体的変革者への問い:「既存の枠を自ら超えた経験があるか」が特に重要評価軸。与えられた問いではなく、自ら発見した問いと、その解決への主体的行動が評価される。

  2. 「平和と民主主義」は具体的意志を問う:「平和が大切です」という表明ではなく、「自分の問いがどのように平和・民主的社会の実現に貢献するか」という具体的な接続が必要。

  3. 「立命館でなければならない理由」を構造的に示す:建学精神と自分の問いの接続、志望学部の固有資源(キャンパス・研究環境・プログラム)の活用計画、を組み合わせることで説得力のある「立命館でなければならない理由」が完成する。


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