大学情報

立命館大学の歴史と成り立ち|創立から現在までの歩み

立命館大学の概要

立命館大学は1900年(明治33年)に中川小十郎が創立した私立京都法政学校を前身とし、「自由と清新」を建学精神として掲げる私立総合大学だ。その起源はさらに1869年(明治2年)、公家出身の政治家・西園寺公望が京都に設けた私塾「立命館」にまで遡る。現在は22学部・25研究科(要公式確認)を擁し、京都・大阪・滋賀の複数キャンパスを持つ。


創立の背景——西園寺公望と「立命館」の名の起源

西園寺公望の私塾(1869年)

西園寺公望(1849〜1940年)は明治・大正・昭和の三代にわたって日本の政治を動かした元老(最高指導者)で、2度の内閣総理大臣を務めた人物だ。1869年(明治2年)、20歳の西園寺は京都に「立命館」という私塾を設けた。

「立命(りつめい)」は中国の古典・孟子の「立命(大いなる使命を立て、全うする)」という言葉に由来する。この私塾は1874年(明治7年)には閉じられたが、「立命館」という名称と精神は後継者に引き継がれた。

中川小十郎による創立(1900年)

1900年(明治33年)、西園寺内閣の秘書官として仕えていた中川小十郎(1866〜1944年)が、西園寺公望の精神的継承者として私立京都法政学校を創立した。中川は西園寺から「立命館」の名称使用の許可を得て、「立命館」の伝統を引き継いだ。


創立当初の姿(1900年〜)

私立京都法政学校から立命館大学へ

1900年(明治33年)、私立京都法政学校として開校。法律・政治学の専門教育を行う機関として、京都の若者に高等教育の機会を提供した。

1913年(大正2年)、「立命館」という名称が正式に大学名として採用され、立命館大学(専門学校令)へと発展した。1922年(大正11年)、大学令による大学として正式に認可された。

「自由と清新」の精神

「自由と清新」という建学精神は「自由な精神で、清々しく新たな価値を創造し続ける」という方向性を示している。西園寺公望が持っていた自由主義・反権威主義的な姿勢と、「常に時代の最先端を切り拓く」という進取の精神が結合した理念だ。


近代化・戦前の発展(1900年〜1945年)

学生と社会運動

1920〜30年代、立命館大学は社会主義思想・労働運動・学生自治運動との関わりが深い大学として知られるようになった。「自由と清新」という建学精神が、権威への批判的眼差しと社会変革への積極的関与として体現された。

戦時下においても、立命館大学は軍国主義の圧力と葛藤しながら、学問の自由を守ろうとする姿勢を貫こうとした。


戦後の再建と発展(1945年〜)

新制大学への移行(1949年)

1949年(昭和24年)、新制大学として発足。文・経済・法・理工の4学部体制でスタートした。

衣笠キャンパスの整備

現在の立命館大学の本拠地・衣笠キャンパス(京都市北区)は、京都の北西部・金閣寺近くに位置している。戦後の復興・発展とともにキャンパスの整備が進み、緑豊かな京都の学術拠点として確立した。

BKC・OICの開設と大阪展開

1994年(平成6年)、滋賀県草津市にびわこ・くさつキャンパス(BKC)が開設され、理工・薬学・スポーツ健康科学などの学部が設置された。

2015年(平成27年)には大阪・茨木市にOsaka Ibaraki Campus(OIC)が開設され、経営・政策科学・映像・食マネジメント・共通教育推進機構などが置かれた。


現代の姿

22学部・3キャンパス体制

現在の立命館大学は22学部(要公式確認)を擁し、衣笠・BKC・OICの3キャンパスに分かれている。

平和・国際問題への強いコミットメント

立命館大学は平和主義・国際問題への積極的関与を大学の重要なアイデンティティとして掲げている。「立命館大学国際平和ミュージアム」は日本の大学が設置した平和博物館として国内外に知られている。


建学精神と歴史の関係

「自由と清新」の現代的意味

「自由と清新」——自由な精神で、清々しく新しい価値を創造する——という精神は、現代においても「既存の枠にとらわれない、進取の精神に富んだ研究・教育」として体現されている。

特に「平和主義・反権威主義・社会変革への積極的関与」というスタンスは、「自由と清新」の建学精神の現代的発現として広く認識されている。

西園寺公望の遺産

元老・西園寺公望が置いた「立命館」という私塾の名前と精神が、150年以上を経た現代の立命館大学に受け継がれているという事実は、この大学の歴史的アイデンティティの深さを示している。


立命館大学 主要年表

  • 1869年(明治2年) 西園寺公望が京都に私塾「立命館」を設ける
  • 1874年(明治7年) 西園寺の私塾閉鎖
  • 1900年(明治33年) 中川小十郎が私立京都法政学校を創立
  • 1913年(大正2年) 「立命館」の名称を正式採用。立命館大学へ発展
  • 1922年(大正11年) 大学令による大学として認可
  • 1949年(昭和24年) 新制大学に移行。4学部体制
  • 1994年(平成6年) びわこ・くさつキャンパス(BKC)開設(滋賀・草津)
  • 1992年(平成4年) 立命館大学国際平和ミュージアム開館
  • 2015年(平成27年) Osaka Ibaraki Campus(OIC)開設(大阪・茨木)

まとめ

立命館大学の歴史は、明治維新直後に西園寺公望が設けた小さな私塾「立命館」から始まり、1900年に中川小十郎がその精神を引き継いで創立した学校へと連なる。「自由と清新」という建学精神は、「自由な精神で時代を切り拓く」という方向性として、平和主義・進取の精神という形で現代も生きている。


関連記事

本記事の情報は2026年5月時点のものです。詳細は各大学公式サイトでご確認ください。

下書きを無料で添削。 改善点がすぐわかる。

完全無料 登録不要
最短
1分!
無料で添削を試す